名前 : ゆうき
年齢 : 43歳
出身 : 大阪
職業 : 公務員
趣味 : DIY
[ write:2017-04-11 10:17:11 ]
住宅ローン組むとき、大半の方が加入することになる「団体信用生命保険」。いったいどういったものなのか解説していきます。
住宅ローン、特にフラット35などを利用する時、高確率で加入することになるのが「団体信用生命保険」です。この「団体信用生命保険」、通称団信は、死亡・または高度障害によってローンの借主が返済能力を失ってしまった場合、それ以後の住宅ローン返済が免除になるシステムです。
正確には、保険金によって残りの住宅ローンを返済する仕組みとなっています。基本的に保険料も銀行側や金融機関側で支払ってくれるため、ローンの月々の返済額が保険料で膨れ上がるということはありません。加入ーしても住宅ローンの返済額にこの時気を付けなければならないのは、あくまで「死亡」「高度障害」の場合のみです。これが思わぬ落とし穴で、病気やケガで長期療養が必要になった場合のセーフティラインがないことになってしまいます。稼ぎ頭を失った状態で住宅ローンも抱えていくのは、なみたいていのことではありません。
現在では、こういった問題を見直した8大疾病に対応した、団体信用生命保険」もでてきているそうです。団体信用生命保険に加入しているから安心、と油断していて後悔しないように、改めて見直してみてはいかがでしょうか? これから団信を選ぼうとしている方は、どこまで住宅ローン免除の対象になっているか確認しておくべきでしょう。
前述したとおり、団体信用生命保険の保険料は、原則としてローンの借入先である銀行や金融機関が行うことになります。フラット35など、団信の加入が任意で一部加入者負担の場合はありますが、少なくとも膨大な額の負担が発生するわけではありませんので、加入しておいて損はありません。要件さえ満たしていれば住宅ローンが免除になるのは、大きな安心感があります。
団体信用生命保険の保険金をもらえる条件、「死亡」については言うまでもありませんが「高度障害」については気を付ける必要があります。なぜなら、高度障害は金成要件が厳しいからです。全盲や、両手・両足の欠損、臓器や精神に永久的に介護を必要とする障害など、驚くほど条件が限定されています。もしも障害を受けることになっても大丈夫、などとは言っていられません。基本的に団信における「高度障害」は、身体の一部機能を永遠に失う、または終身介護が必要になるレベルでなければ認められないと考えた方が良いでしょう。
当然、がんや心臓病、脳卒中などの疾病にかかった際も、いくら治療費がかさんでもそれだけでは免除の要件には当てはまりません。その弱点をカバーするために、ここ数年では疾病にも対応できる医療保証付き団体信用生命保険が出てきています。
医療保証付き団体信用生命保険も、提供する金融機関によって様々な種類があります。がんに特化したもの、三大疾病に対応したもの、三大疾病+重度慢性疾患に対応したもの、他の病気にも対応した総合医療保険に近いものです。フラット35などを利用していて、任意で団信を選べる場合はともかく、住宅ローンを借りる銀行で選ぶ場合は、どんな疾病にまで対応しているかはチェックしておくべきでしょう。
保証の内容については、残債ゼロになるパターンの他に、病気になっている間の一定期間のみ返済を肩代わりする、金利や弁済額の半額にするなど、住宅ローン軽減措置になることもあります。また、がんは上皮内がんなどは対象外であったり、脳卒中・心筋梗塞での保証は就業不能状態が60日以上続いた場合にしか適用されないといったパターンも多く、60日経過するまでのやりくりは傷病手当などを駆使するしかありません。
いずれにしても、日本人の死因のうちの半数以上を占めている「がん、脳卒中、心筋梗塞」の三大疾病については、医療保障ついている団体信用生命保険を選んでおいて損はないでしょう。今は健康でも、返済を行っている間の30年以上の期間、ずっと健康でいられる保証はありません。せっかく買った家を医療費のためにローンが返済できず手放すことにならないよう、少しの上乗せで安心を保証した方が良いでしょう。
団体信用生命保険は、あくまで住宅ローンの返済ができなくなるリスクを回避するための保険です。通常の医療系の保険は別に契約しているという方も多いのではないでしょうか?しかし、通常の生命保険ではローンサポートはおこなっていませんので、治療費の軽減にはなってもローン自体は丸々残ってしまいます。また、医療保障付き団体信用生命保険は、基本はメジャーな疾病のみであり、ケガや珍しい難病には適用できません。
そこで入っておくと安心なのが住宅ローンサポート系の保険です。その名の通り、もしもの時に住宅ローンをサポートしてくれる保険であり、ローンそのものに付随させたものではなく、あくまで入院時や長期療養時の収入がない、または不安定な時期に保険金を支払ってくれるタイプになります。この保険ならば、突然の事故で大けが、といったケースでも対応可能です。団信は衣料保証付きではなく通常のものを選び、サポートにこういった保険に入るのもひとつの手段でしょう。
ローンに対して保証をつけてくれるサポート保険ももちろんあります。りそな銀行の「住宅ローン返済支援保険」は、団信ではなく銀行経由で損害保険会社に申し込むタイプの保険で、決められた一定日数以上働けない場合に、住宅ローン返済サポートをしてくださいます。いずれにしても、医療保障付き団信か、収入保障付き保険か、どちらが最適かは、ライフプランと共によく考え、じっくり相談してから決めるべきでしょう。